終活だけでは不十分?自分の医療・ケアの希望を伝える「人生会議」の必要性

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終活だけでは不十分?自分の医療・ケアの希望を伝える「人生会議」の必要性

更新日更新:2021/03/12

公開日公開:2021/03/12

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「人生会議」という言葉を聞いたことがありますか?SOMPOケアが行った調査※によると、84%の人が「人生会議」を知らないという結果になっており、まだまだ認知度は低いようです。しかし、この言葉は知らずとも、自身の医療やケアの希望を周囲に話しておくことはもしもの時の判断に非常に役立ちます。

この記事では人生会議とは何かについてや周囲に話しておくためのきっかけ作りの方法をご紹介します。

「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)-人生会議-」に関する調査(2021年2月)

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ひとことメモ

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近年では終活という言葉もメジャーになり実際に準備をする方も多くなってきましたが、その中で自身の医療やケアの希望を周囲に伝えたりしていますか?

怪我や病気はいつ自分の身におきるか分からないことです。もしもの時に大切な人が慌てないように、「人生会議」をはじめてみませんか?

人生会議とは

人生会議ロゴマーク
もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことを「人生会議」といいます。

正式名はACP(アドバンス・ケア・プランニング)ですが、そのACPの普及啓発に活用する目的で「人生会議」という愛称が付けられました。この愛称は平成30年11月に決まったので、毎年11月30日(いい看取り・看取られ)を「人生会議の日」とし、人生の最終段階における医療・ケアについて考える日にしたそうです。

参考:「人生会議」してみませんか(厚生労働省)

人生会議を推進している背景

誰しも怪我や病気をすることがあります。厚生労働省の発表によると、命の危機が迫った状態になると、約70%の方が医療やケアなどを自分で決めたり望みを人に伝えたりすることができなくなることが分かっています。命の危機を感じずとも、なにか焦っている時に適切な判断を行うのは困難ということは日ごろから感じている方も多いのではないでしょうか。

全ての人が、人生会議をしなくてはならないというわけではありません。しかし日ごろから「人生会議」を通して信頼できる方と話し合っておくことで、いざ自分の気持ちを話すことができなくなった時に、自身の意思を尊重し、大切な人の心を軽くできるメリットがあります。

自身のことを周囲に話せていない人は多いが、実は周囲も気にしている

厚生労働省が行った人生の最終段階における医療に関する意識調査※1によると、家族等や医療介護関係者等とあらかじめ話し合いや繰り返し話し合うことについて半数以上が賛成しているものの、話し合ったことがある方は少ない、といった結果が出ています。

また、SOMPOケアの調査※2では 両親が持っている老後の希望等について、子世代が聞いておきたいと思っていることが、実際には聞けていないということも明らかになっています。

このことからも、「死」に関する話題は親しい仲であればあるほど敬遠されて話したくない気持ちが大きくなり、話し合うきっかけを作るのが難しくなっているのかもしれません。

※1 平成29年度人生の最終段階における医療に関する意識調査(厚生労働省)
※2 「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)-人生会議-」に関する調査(2021年2月)

人生会議を行うきっかけを作る方法

「死」という敬遠されがちな話をするきっかけづくりとして、医療や介護、葬儀の現場では色々な方法が提案されています。今回は、話し合うきっかけ作りとしておすすめの方法をいくつかご紹介します。

エンディングノートにまとめておく

身の回りのことを書いておくツールで1番に思いつくのはやはりエンディングノートではないでしょうか。最近ではエンディングノートも沢山の種類が販売されていたり、葬儀社のHPから無料で手に入れることもできるようになっています。

エンディングノートには医療やケアのことだけでなく、資産や葬儀に関することも書いておくことができますので、自身のことを一冊にまとめておきたい方におすすめです。

参考:簡単なエンディングノートの書き方は?まとめ方のコツを伝授します

インターネット上で作成する

人生会議の公式ホームページでは、大切にしていつ事は何かをまとめたり、医療やケアの希望についての質問に答えていくだけで、自分の気持ちをまとめた結果を印刷できるページが設けられています。

一人でじっくり考えて質問に答えていくこともできますし、パソコン操作に不安がある方は、家族と一緒に考えながら作成していくのもいいかもしれません。

参考:ゼロからはじめる人生会議

カードゲームを使う

これまで自分は関係ないと思っていたけれど、もしもの時に備えて考えはじめたいという方には、ゲームをしながら周囲も巻き込んで自分の希望を整理してみるのがおすすめです。

在宅・緩和ケアの医師らが開発した「もしバナゲーム」は、もしもの際に自分にとって大切な「価値観」を考えるアイテムとして、米国発「GoWishGame]を日本語に翻訳されたカードゲームです。日本語版では新たにグループで行えるルールを作ったことによって、「縁起でもない」話を「ゲーム感覚」で周囲と気軽に話し合うことができるようになっています。

まとめ

終活をはじめる方は増えてきていますが、医療やケアをどうして欲しいのかを家族だけではなく、医療・ケアチームも巻き込んで話し合いを行う人はまだまだ多くありません。
今回の記事を参考に、まずは家族と自身の医療やケアのについて話し合う「人生会議」の時間をつくってみてはいかがでしょうか。

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