デジタル遺品って何?デジタル生前整理の方法もご紹介

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デジタル遺品って何?デジタル生前整理の方法もご紹介

更新日更新:2020/10/20

公開日公開:2020/10/30

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「デジタル遺品」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。デジタル遺品はスマホやパソコンが普及した現代だからこそ出てきた新たな遺品です。この記事では、デジタル遺品とは何か、そしてよくあるデジタル遺品のトラブルや、その生前整理の方法、デジタル遺品の処理方法についてご紹介します。

くろき

RashiK運営担当
くろき

ひとことメモ

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スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器が高齢の方にも浸透したことから、「デジタル遺品」が身近な存在になりました。

デジタル遺品は形のない情報データという側面から、データ流出などのトラブルにつながりやすいので、エンディングノートなどを利用して、現在利用しているサービス名やアカウントID、メールアドレス、パスワードなどを書き留めておくと、残された家族が困らないでしょう。

故人のスマホやパソコンどうなる?

現代では、インターネットや、スマホなどのデジタル機器が普及し、それらに保存されたデータを遺品としてどう取り扱うかが課題となっています。ここでは、デジタル遺品の概要や、種類についてご説明します。

デジタル遺品とは

デジタル遺品とは、パソコンやスマホなどの端末端末に保存された写真や画像インターネットで契約した各種サービスなどの情報やデータを指します。パソコン、スマートフォンともに普及後、デジタル遺品についての法整備は日本においてそれほど進んでいません。そのため、起こり得るトラブルなどを事前に認識しておくことが大切です。

デジタル遺品の種類

デジタル遺品と言っても、その種類はさまざまです。最も分かりやすいものとして、パソコンやスマホの本体といった端末が挙げられます。これらは有形物のため、所有権はそのまま相続者に引き継がれます。また、端末に保存されている写真や動画も相続者はアクセスすることができます。

問題になるのがデジタルデータやアカウントなどの目に見えない無形のデジタル遺品です。SNSアカウント、メールアカウント、通販サイトのアカウント、ネット契約した定額サービス、ネット銀行やオンライン取引の証券口座などが挙げられます。また、運営しているブログやサイトのページ、サーバーやドメイン契約などもデジタル遺品と言えます。

これらは本人以外が利用することで不正アクセスに当たる可能性が出てくるため、遺族が不用意にアクセスできないという問題点があります。

デジタル遺品のトラブルとは

次に、デジタル遺品が引き起こしてしまうトラブル例をご紹介します。

端末からデータが流出

故人の端末を何もせずにそのまま捨ててしまうと、何者かに端末のパスワードを解かれてハッキングされ、重要なデータが流出してしまう危険があります。

スマホやパソコンには写真や動画をはじめ、故人の銀行口座情報やクレジットカード番号、知り合いの連絡先、社外秘の資料など、悪用されやすいデータが記録されていることもあるため、十分注意しましょう。最悪の場合、遺族が金銭面で被害を受ける可能性もあるため、避けておきたいトラブルです。

定額サービスの支払いが止まらない

見放題、読み放題などの定額サービスは、手軽で利便性も高いため、現在では多くの人が契約していることでしょう。サービスの規約にもよりますが、これらの月額料金は解約をしない限り支払いが止まらない仕組みになっています。

口座の残高が少なくなったことで通知が届き、やっと遺族が気づくケースも珍しくありません。定額サービスを放置してしまうと、遺族が受け取る遺産が減ることにもつながってしまいます。

遺族に「知られたくないこと」が知られてしまう

どうしても遺族に見られたくない、もしくは秘密にしておかなければならない情報が、デジタル遺品を通して死後に露呈するケースがあります。故人の趣味や個人的なことであればまだ良いですが、取引先との社外秘のデータなどが見られてしまうと、守秘義務などの観点から大きな問題に発展することもあります。

「負の遺産」にしないためにデジタル生前整理をしよう

デジタル遺品はきちんと生前に整理しておかないと、遺族にとって処理の手間がかかったり、アクセスできなかったりと、「負の遺産」になりかねません。
ここからは、そうなることを防ぐためのデジタル生前整理の方法をご紹介します。

写真や動画は日常的に断捨離する

気に入った物や光景を、毎日のように写真、動画で撮影している方も多いでしょう。気に入らないものや失敗写真を整理し、その都度あるいは定期的に削除することでも簡易的な生前整理につながります。

写真の管理方法として、無制限に写真や動画をバックアップできるクラウドサービスを活用している方もいるかもしれません。しかし、クラウドサービスの場合、本人以外のログインが規約違反になる可能性もあります。

死後に残したい写真や動画データは、ハードディスクドライブなど物理的な環境に保存しておくことをおすすめします。

見られたくないものはロックをかける

スマホやパソコンのアプリ、フォルダにはパスワードをかけ、他の人が見られないようにロックをすることが可能です。遺族を含め、他の人に見せたくないデータだけ、別個に保存しておき、複雑なパスワードをかけて開けないようにしておきましょう。

さらに、「ロックしてあるフォルダやファイルは、絶対に見ないで削除してほしい」と念押しして意思表示をしておくことでも、トラブルを予防することが可能です。

エンディングノートを書く

書店や通販で購入できる「エンディングノート」を書くことは、いつ訪れるか分からないお別れの準備として役に立ちます。1000円程度から販売されており、人生の締めくくりを考えている方向けはもちろん、若い働きざかりの方向けのものまで種類もさまざまです。

エンディングノートは残される人のために書くもので、自分に万一のことがあった場合、最低限家族が知っておきたい事柄がわかりやすく確認できるようにできています。

利用サービスや銀行口座の一覧表を作れるページが用意されているノートを選べば、難しく考えることなく記入するだけでデジタル生前整理ができます。毎年の誕生日や人生の節目、環境の変化などに応じて随時アップデートしておくことも重要です。

契約サービスや口座を一覧にする

SNS、メールアカウント、通信販売サイトをはじめ、持っているアカウントとそのパスワードを把握しておくことは、デジタル生前整理において大変重要です。最低限、「サービス名」「アカウントID」「ログインに必要な登録メールアドレス」「パスワード」の4点をリストアップしておきましょう。

中でも忘れずに整理しておきたいのは、銀行口座証券口座定額サービスの情報です。銀行や証券口座は相続の問題にもつながるため、必ず遺族に分かるようにしておきましょう。
銀行口座は名義人が死去すると、法律により口座は凍結され、解約や預金の引き出しは家族が行うことになります。

しかし、ネット銀行やネット証券は有形の通帳などがないため、遺族でもいくつの口座を解説しているのか分からないことが多くあります。予め3つほどよく使う口座だけ残し、あまり使わない口座は解約しておくこともおすすめします。

デジタル遺品を処理することになったら

続いては、故人のデジタル遺品を処理する立場になった場合に、どのように対応すれば良いのかについて解説していきます。

そもそも故人のスマホやパソコンは見ても良い?

将来的に、デジタル遺品に関する法律が整備された場合に変わってくる可能性はありますが、現在は端末を相続した人が、その中に保存されているデジタルデータを見ても、法的な問題は生じません。

しかしながら、ロックがかかった端末を業者に依頼してロック解除してもらう場合には、相続人全員から承認を得た方が賢明です。相続人同士で話し合いを行い、トラブルのない方法でデータへのアクセス、閲覧をしましょう。

端末データは削除してから売る

スマートフォンやガラケー、パソコンなどの端末を売却する場合は、必ず全てのデータを削除し、初期化してからにしましょう。中古販売ショップなどが初期化してくれると思いがちですが、持ち主が初期化しなければデータは消えません。「中古で買ったスマホに前の持ち主のデータが残っていた」というトラブルもよくあります。

端末によって方法は異なりますが、通常は設定画面から工場出荷時の状態に初期化を行います。このときに注意したいのが、端末の初期化をしてもインターネット上でサービス契約は継続しており、端末を処分することでそれらのアカウントやIDを知る手がかりを失う可能性があることです。このため、端末のデータ削除と売却のタイミングには注意が必要です。

解約手続き、追悼アカウント設置手続きをする

定額サービスは解約をしなければ支払いが続くため、迅速に解約しましょう。SNSや通信販売、各種サービスの解約、退会は、ログイン方法がわかればマイページから退会手続きができます。本人以外がアクセスしてはならないサービスの場合は、運営に連絡し、事情を説明すれば対応方法を教えてくれます。

SNSによっては「追悼アカウント」を設置することが可能です。追悼アカウントとは、所定の手続きをすることで、故人のアカウントを残し、故人との思い出を振り返ることができるサービスです。

まとめ

デジタル遺品は現代社会ならではの新しい遺品と言えます。日頃から必要のないサービスやデータの断捨離を行っておくことが、デジタル生前整理となり、遺族の負担軽減につながります。

また、実際にデジタル遺品を整理する立場になった場合は、それぞれの種類に応じた処理を実施する必要があります。特に端末はデータ流出につながるため、忘れずに初期化を行いましょう。また、今後法改正や制度変更が行われる可能性もあります。デジタル遺品について常にアンテナを張り、情報収集しておくことも大切です。

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