生前整理が必要な理由とは?そのやり方や上手に進めるコツも

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生前整理が必要な理由とは?そのやり方や上手に進めるコツも

更新日更新:2020/10/30

公開日公開:2020/10/26

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やがて訪れる死への準備をする上で、生前整理はいずれ実施する必要があります。しかしながら、その必要性が分かっていても、どのように進めれば良いか分からない方もいることでしょう。

この記事では、生前整理が必要な理由について解説したうえで、実際のやり方や、上手に進めるためのコツ、親の生前整理を促す方法についてご紹介していきます。

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ひとことメモ

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亡くなった方の遺品を整理するのは、想像以上に大変なことです。
家族にそんな苦労をかけないためにも、元気なうちに生前整理をしておきましょう。

なんとなく無機質で寂しい印象がある生前整理ですが、これまでの人生の振り返りができるポジティブな終活でもあります。ご自身の死後について話し合うきっかけにもなるので、家族など周りを巻き込んでの作業もおすすめです!

生前整理が必要な理由

家族や親しい人が故人の死後に遺品を整理する「遺品整理」と呼びますが、それに対して「生前整理」は自分が生きている間に財産や持ち物を整理しておくことを指します。
では、生前整理はそもそもなぜ必要なのでしょうか。その理由から解説していきます。

家族の負担を減らすため

家族が亡くなると、遺族は告別式や葬儀、行政の手続き、遺品整理など、やらなくてはならないことがたくさんあります。特に遺品整理は故人の生活していた空間に踏みこみ、大切な人が愛していた物を捨てる精神的負担、処分過程での荷運びといった肉体的負担、粗大ゴミや遺品処理業者など処分にかかる金銭的負担がかかります。

最近ではスマートフォンやパソコンのデータをめぐる「デジタル遺品」も問題になっています。生前整理によって家にあるものを減らしたり、残すものと捨てるものを予め選別したりしておくことで、残された家族の負担を軽減することにつながります。

老後を穏やかに過ごすため

生前整理を起点に不要なものを捨て、部屋が整理された状態で暮らすと、すっきりと暮らすことができるようになります。また、年をとって身体の自由がきかなくなると、不用品を捨てるのも一苦労です。物が散乱している家では転倒のリスクも高まります。

元気なうちに生活しやすい環境を作っておくことで、シンプルで穏やかな老後を迎えられます。

人生の振り返りをするため

これまで所有してきたものや使ってきたものは、自分の人生の証です。生前整理をすることで、どんなものが好きだったか、何をしているときに幸せなのかなど、価値観や思い出を振り返ることができます。

そして、そこから今後どういう生活を送りたいのかを考え、死ぬまでにやりたいと思っていたことを思い出してモチベーションを得るきっかけにもなります。過去を振り返ることが未来につながることもあるのです。

相続や遺産、節約について意識するため

生前整理は自分の死後にトラブルになりやすい遺産相続について考える契機にもなります。不動産や株式といった金融資産だけでなく、宝石や美術品の処分や配分の希望を書き残した遺言や財産目録を書いておくことで、相続者の仲違いや争いが起こるリスクを軽減できます。

財産目録とは、自分が所有している金融資産や不動産、預貯金などの資産をまとめてリスト化したものを指します。資産の中には借金や債務といった負の資産もきちんと記入しておきましょう。また、それらがどこに保管されているのかも併せてリストにしておくと良いでしょう。

遺言書は、誰にどの財産をいくつ相続するか、が記載された書類です。どのような形式でも有効なわけではなく、法律に定められた決まりを守って書かなければ、本人の意志が反映されないことになってしまいます。親族以外に相続させたい財産がある場合には特に注意が必要です。

財産目録や遺言書は誤りがあっては一大事です。不安がある方は弁護士や税理士、司法書士といった専門家に相談して書類を作成しておくと安心です。

また、持っているだけで費用がかかるサービスや車などを見直し、適宜解約することで日頃の出費を節約し、老後に使えるお金を増やすことにもつながります。


生前整理のやり方

では、実際に生前整理を始める場合はどこから手を付ければ良いのでしょうか。ここからは、生前整理の方法を具体的に解説していきます。

必要なものを選ぶ

残しておくべきものと、不要なものの選別を行いましょう。不要なものを捨てると考えるより、「必要なもの、これからも使うもの」を選定し、残りを処分すると考えるとスムーズに判断ができます。捨ててしまうのが惜しいと考えるものは、誰かにあげる、売る、フリマアプリに出品するという選択肢もあります。

趣味などで種類や数が多いものは、選別を行う前に「1年以内に使ったものだけを残す」など必要なものの判断基準を定めておくのも有効です。

エンディングノートを書く

書店や通販サイトで、終活のための「エンディングノート」と呼ばれる記入式の冊子が販売されています。1000円未満のものから、自筆遺言書の手引きまでついた完全版までその種類は多様です。

エンディングノートでは、自分の死後、遺族に何をどのように処分してほしいのかを書き記しておくことができ、形見分けなどについても言及できます。自分が何をどれだけ持っているのかを可視化することもできるため、遺産の整理にもつながります。

定額サービスはきちんと把握

定額サービスを把握しておくことは、現在の無駄な出費を抑えるだけでなく、解約し忘れて遺族の遺産が減ってしまうことを防ぐことにもつながります。

定額サービスはリストアップして、登録IDやメールアドレス、パスワードをまとめておくと安心です。既に使っていないサービスがあれば、解約することで、固定の削減にもなります。こちらも「1ヶ月に2回以上使わないサービスは契約を見直す」など基準を作っておくとスムーズに判断できます。

SNSのアカウントも生前整理が必要

現代においてSNSは大切なつながりの場であり、フォロワーや友人にきちんと別れを告げたい方も多いでしょう。自分の逝去をSNSで告知してほしい場合は、その旨を家族に伝えておく必要があります。エンディングノートに予めお別れの投稿に載せてほしい文章を書きとめておくのも良いかもしれません。

必要なら専門家に相談も

手に負えないほど家が散らかってしまっている場合や、何から手を付けて良いか分からない場合は業者に依頼を行うのも一つの方法です。現代は片付けコンシェルジュや生前整理アドバイザーなど、多様なサービスを利用することができます。捨てづらいものや大きなものもまとめて整理してくれるため、スムーズに生前整理が進められます。

生前整理を上手に進めるコツ

生前整理は人によっては辛い気持ちになる方もいるでしょう。そこで、ここでは上手に生前整理を進めるためのコツをご紹介します。

家族や周りを巻きこむ

人間の持ち物の数は、家電家具から日用雑貨まで含めると膨大な数になります。そのため、家族や友人を巻きこんで、生前整理を行うことをおすすめします。

このように他人と片付けを行うことで、思い出の品や親友からのおみやげ、プレゼントなど、人から後押しされなければ処分しづらいものを処分する機会にもなります。また、親戚を巻き込んで作業に当たることで、老後や死後について皆で話し合うきっかけにもなります。

ポジティブに取り組む

生前整理は、自分が死ぬ準備を行う後ろ向きでネガティブなものだと思ってしまいがちです。しかし実際のところは、自分がどう生きたかを再確認し、これからどう生きて世を去りたいかを考える作業でもあります。

ただし、どうしても辛い気持ちになったら、作業をストップすることも選択肢に入れておきましょう。生前整理をして覚えた感情を親しい人に話すなどしながら、負担になりすぎないように進めることが大切です。

すっきりと整頓された家で暮らす良い老後のため、家族や大切な人の笑顔のためと思って、ポジティブに取り組むことをおすすめします。

日頃から少しずつ行う

一度にたくさんのものを片付けることだけが生前整理ではありません。定期的にタンスやクローゼット、棚などを整頓するほか、物を増やさないように努めることも生前整理の一つと言えます。いきなり始めようとすると、後になって精神的な負担にもなりかねません。

週に一つや月に一つと少しずつ長期に渡って整理することで、結果的にきちんと生前整理を行うことができます。

親の生前整理を促す方法

自分の生前整理であれば自分の気持ち次第で作業を始めることができますが、親となるとそうはいきません。ここからは、親の生前整理を促すための方法をご紹介します。

一緒に作業をする

子どもから生前整理の指示を受けてもなかなか実際に親が作業を始めてくれることが少ないのが実情です。そこで、まずは子どもから率先して協力する姿勢を見せましょう。実家に自分の思い出の品が残っていれば、それらをまずは処分する、家の中の一部屋だけは一緒に片付ける、という方法でも良いでしょう。

高く売れそうなものを見つけてフリマアプリなどに出品してあげるのも親のモチベーションアップにつながります。

無理に押し進めない

生前整理は大切なものを見極めて整理していく作業です。子どもであっても親が大事にしているものを全て把握しているとは限りません。そのため、勝手にものを捨てたりすることはせずに、必ず許可をとってから処分するようにしましょう。

また、生前整理は短期間で終わらせるものでもありません。ゆっくりと時間をかけながら見守っていくことも重要です。

まとめ

生前整理は自分の死後に残された家族の負担を減らせるほか、人生の振り返りができるポジティブな終活と言えます。身体が思うように動かなくなる前に、少しずつ身の回りを整理しておくことで、慌てることなく、穏やかな老後を過ごすことにもつながります。

とはいえ、持っているものを整理するのは労力のかかる作業です。必要であれば専門家に相談し、負担の重い作業は依頼してしまうのもアイデアの一つでしょう。

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