お墓の種類・費用相場・選び方・お墓がいらない場合は?

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お墓の種類・費用相場・選び方・お墓がいらない場合は?

更新日更新:2020/08/11

公開日公開:2020/08/11

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「お墓」は遺骨を納めるだけでなく、先祖を弔ったり故人とのつながりを保ったりといった意味が込められています。建てる墓石の規模によって金額も異なるため、選択肢が分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、お墓に関する情報をさまざまな観点から詳しく解説します。選び方の他、供養の種類や手続き方法を知るためにも役立つでしょう。霊園や墓地を決める際に注意点など、重要事項もあわせてご紹介します。

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ひとことメモ

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お盆にお墓参りにいくなど、お墓はみなさまにとっても身近な存在だと思いますが「お墓を建てる際の知識や流れについては知らないなあ」という方は意外と多いのではないでしょうか?

今回の記事では、お墓を建てて供養する以外の方法も解説しながら、お墓についての豆知識をご紹介します。

供養の種類と費用相場

供え物を置いたりお墓参りをしたりといった「供養」は、目的によってさまざまな種類があります。永代供養は広く知られていますが、納骨堂・手元供養などの知識も深めておきましょう。自分が望む選択肢を見極めるためには、種類によって異なる費用相場のリサーチも重要です。日本国内で見られる供養の種類を5つご紹介します。

永代供養

霊園や墓地の管理を管理会社に委託し、供養料を支払うのが「永代(えいたい)供養」です。お墓を建てるタイミングで供養料を支払うと、管理などに必要な費用は原則不要となります。近年でも多く選択される供養といえるでしょう。

永代供養は、一定の期間を設けて管理やお参りを依頼するのが一般的です。代を引き継いで利用できるものではなく、基本は1代で終える供養方法ともいえます。費用はお墓の規模によって大きく変動しますが、10万円~150万円の範囲が目安です。

納骨堂

お墓を建てるスペースにゆとりがない場合、「納骨堂」というかたちでも供養ができます。納骨堂を運営する機関と契約し、一定期間中の供養や管理を依頼する方法です。運営元を細分化すると、以下3種類が挙げられます。

  • 自治体が運営する「公営納骨堂」
  • 公益法人・宗教法人などが運営する「民営納骨堂」
  • 寺院が運営する「寺院納骨堂」

永代供養に比べ、依頼料を抑えやすい点が特徴です。1人用の納骨堂を想定した場合、50万円程度が費用の相場といえます。

樹木葬

特定の樹木の下に遺骨を埋め、供養する方法が「樹木葬」です。日本国内では知名度の低い方法ですが、近年選択肢に含める方も増えています。お墓を建てる代わりに、樹木を墓標にするイメージです。

他の故人と一緒に埋葬したり、故人で埋葬したりといった選択もできます。遺骨は自然にかえるため、お墓を継ぐ親族がいない方にとってメリットの大きい方法ともいえるでしょう。樹木葬にかかる費用の相場は、20万円~80万円が目安です。他の故人と共に埋葬する場合は、10万円程度に抑えられるケースもあります。

散骨

霊園や納骨堂など特定の場所に埋葬せず、遺骨をまいて供養するのが「散骨」です。他の方法に比べて選択されるケースの少ない手段ですが、お墓のように形が残らない形式を望む方もいるでしょう。散骨であれば、海や土にかえるかたちで供養できます。

散骨の相場は依頼先によって変動しますが、個別であれば15万円~30万円が目安です。散骨する場所や遺族の同席で変わる点も理解しておきましょう。近年では、地球外に遺骨を送って埋葬する「宇宙葬」も散骨のひとつとして注目を集めています。

手元供養

お墓に埋葬したり散骨したりせず、遺族の自宅などに置いておく方法が「手元供養」です。頻繫なお墓参りが困難な場合や、「いつまでも手元に置いておきたい」と希望する場合に多い選択肢といえます。

管理は自分自身で行うため、専門業者に費用を支払う必要はありません。ただし、遺骨を保管する骨つぼは適切なものを選べると安心です。粉骨を依頼する場合は、5,000円~1万円の料金がかかるでしょう。

墓石の費用相場と建てる理由

現在永代供養などでお墓を建てる予定がある方は、具体的な費用の計画も構築しておくのがおすすめです。安価で実現できるものは少ないため、選択肢によって異なる総額も把握しておきましょう。墓石の必要性に悩んでいる方は、メリットとデメリットから判断することも大切です。墓石の相場と必要性2つの項目に分けて詳しく解説します。

墓石の費用相場

お墓を建てる際には、故人や遺族の希望を踏まえた上で墓石の選択が可能です。土地の規模によって金額は異なりますが、以下のようなバリエーションが展開されています。

  • 和形墓石:100万円~200万円
  • 五輪塔:150万円~200万円
  • 洋型墓石:100万円~200万円
  • デザイン墓石:100万円~200万円

子孫が引き継ぐのか、夫婦のみで埋葬するのかといった方法によって異なる点も理解しておきましょう。デザイン墓石では、特定の形状にとらわれずユニークな構造のお墓を建てられます。安価な墓石を望むのであれば、規模が小さく一般的な形状のものが適しているでしょう。

石のお墓はいる?いらない?

お墓は、全てのケースで建てなければならないというものではありません。故人や遺族の意思によって必要性も変わります。判断に迷う場合は、以下のようなメリットとデメリットを比較して考えると良いでしょう。

メリット デメリット
永代供養(お墓) 本来の「お墓参り」が行える 費用が高額になりやすい
納骨堂 管理を任せやすい 個別でお参りできないケースがある
樹木葬・散骨 「自然にかえる」という結果を具現化しやすい 個別や集団などプランによって費用が大幅に変わる
手元供養 遺骨(故人)を手元に置いておける 将来的に手元へ置けなくなる可能性がある

お墓を建てる流れ

希望通りのお墓を建てるためには、数か月の期間を要するケースがほとんどです。決定した直後に実現するものではないため、準備段階が重要である点も認識しておきましょう。お墓を建てる場所が決まった後は、石材店へ墓石の作成を依頼する工程も必要です。ここからは、お墓を建てる前から納骨までの流れを詳しく解説します。

どれくらいの時間がかかるのか

最終的に納骨ができる状態になるまでの期間は、2か月~3か月が目安です。墓石を支えるための基礎工事を行ったり、墓石の位置調整を重ねたりする必要があります。

着工から完成までの期間となるため、打ち合わせなども含めると3か月以上を要すると考えた方が良いでしょう。墓石を移転する場合は、墓石の作成が省略されるため短縮できる可能性もあります。

墓地と霊園の違い

お墓の場所を決める前に理解しておきたいのは、「墓地」「霊園」の相違点です。以下の表を参考に、メリットとデメリットも含めてチェックしてみましょう。

墓地 霊園
場所 寺院の境内地 寺院の境内地以外
檀家制度 あり なし
メリット ・菩提寺など、お参りしやすい場所を選択できる
・檀家になると、寺院から手厚い供養を受けられる
・法事などの悩みを相談しやすい
・宗教や国籍など、条件を設けないケースが多
・お墓を建てる面積や墓石の種類を自由に選びやすい
デメリット ・檀家としての寄付や行事参加が負担に感じる可能性もある
・墓石の自由度が低い
・郊外にあるケースが多く、お参りしにくい可能性がある

墓地の使用権利を取得する・霊園へ申込みする

お墓を建てたい場所が決まった後は、使用権利の取得手続きへ進みます。お墓を建てる土地ではなく、建てる行為そのものの権利を得るための手続きです。公営霊園への申し込みを希望する場合は、自治体の公式サイトなどを確認して募集の有無を調べておきましょう。国営霊園の場合、応募者が多く抽選となる可能性があります。

石材店を決め、契約する

お墓を建てる場所が決まった段階で、作成を依頼する石材店の選定を始めましょう。デザイン墓石など明確な希望がある方は、石材店が得意とするジャンルを重視して選ぶのもおすすめです。可能であれば安いプランを反映したいものですが、以下のようなポイントにも注目する必要があります。

  • 些細な質問に答えてくれる
  • 希望内容を詳細まで受け入れてもらえる
  • 極端な値引きで契約を迫らない
  • 契約後のアフターサービスが充実している

強引な営業や信頼性に欠ける発言が認められた場合は、他の石材店にも相談できると安心です。

石材店による工事

依頼する石材店か決まった後は、具体的なデザインの打ち合わせに移ります。細かい希望を明確にした上で、双方の食い違いがないよう確認しながら進めましょう。工事が始まると、以下のような段階に分けて完成へ近づけていきます。

  • 基礎工事
  • 外柵の設置
  • 竿石の彫刻
  • 竿石の設置

工程で表すと簡単に見えますが、全体では数か月の期間を要する重要な作業です。納骨式に間に合うよう、ゆとりを持って計画を立てましょう。

納骨式・開眼供養を行う

無事にお墓が完成した後は、遺骨を埋葬するための納骨式開眼供養を行います。開眼供養は、「お墓の中に魂を入れる」といった目的を持つ儀式です。納骨式と同じタイミングで行う必要はありませんが、時間的な負担を考えると同時に進行しても良いでしょう。儀式は、菩提寺などの僧侶とスケジュールを合わせて執り行ってもらいます。

お墓を建てるときに必要な書類

適切な流れでお墓を建てるためには、埋葬許可証をはじめとする書類の用意が必要です。書類によって取得方法や提出先が異なるため、正しいタイミングで実行できるよう情報を収集しておきましょう。お墓を建てるための許可証だけでなく、工事に関する書類も重要な要素です。必要書類を3種類ピックアップし、取り扱いについて解説します。

埋葬許可証

火葬後に受け取った遺骨を供養するために提出するのが「埋葬許可証」です。納骨式を行う前に取得する必要があります。書類は、火葬許可証に「火葬済み」の証明が記された時点で使用可能です。火葬を終えるまでは、あくまでも火葬の許可を意味する書類であることを理解しておきましょう。取得した書類は、納骨の際に担当者・管理者へ提出します。

墓地使用許可証(永代使用書)

お墓を建てる場所と契約した事実を証明するためには、「墓地使用許可証」が必要です。永代使用書ともいわれ、お墓を建てる墓地や霊園から発行されます。お墓を建てる場所と契約者の整合性を可視化する書類でもあるため、取得した書類はしっかり保管しておきましょう。石材店と契約を交わす際、担当者へ提出します。

工事届

契約した石材店がスムーズに工事を進めるためには、「工事届」も重要な書類です。「いつ、誰のお墓を工事するか」が記された書類を共有することで、墓地・霊園と石材店のトラブルを防ぐ目的もあります。霊園によっては不要なケースもあるため、契約時に確かめておくと安心です。石材店から発行された工事届は、墓地の管理者に提出しましょう。

まとめ

故人を供養するための方法には、永代供養をはじめ複数の選択肢が挙げられます。現代では散骨などお墓以外の手段を選ぶケースも増えているため、故人の意思を尊重した上で最適なかたちを実現しましょう。

お墓を建てる場合は、予算を基準にした規模・デザインの計画も必要です。信頼できる石材店に依頼できるよう、早い段階から準備を進める意識も重要といえます。より良い環境で供養するためにも、納得のいく形態を検討しておきましょう。

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