永代供養の相場|費用内約やお寺の宗派別の違いも確認しよう

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永代供養の相場|費用内約やお寺の宗派別の違いも確認しよう

更新日更新:2020/08/06

公開日公開:2020/07/31

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永代供養は近年少しずつ需要が増えてきている供養の方法です。永代供養の種類は複数あり、お墓を作るか作らないかなど方式によって相場も大きく変動するため、相場がわからず、どこに遺骨を預けるのか決めかねているという人もいるのではないでしょうか。

永代供養料の内訳やさまざまな宗派による違いなど、本記事では永代供養の相場について詳しく解説します。永代供養について知りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

くろき

RashiK運営担当
くろき

ひとことメモ

くろき

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永代供養は大きく分けて3種類あり、それぞれ相場が異なります。さらに宗教や施設の種類、また地域別によっても相場が変化します。

内容を理解せずに相場だけで判断してしまうと思いがけないことに繋がりますので、それぞれの種類の特徴と相場をきちんと理解した上で、ご自身にあったものを選びましょう。

永代供養の費用相場

主に3種類の方法がある永代供養は、費用がそれぞれ大きく異なります。どんな場所に埋葬するかによって10万円程度から100万円を超える程度まで差があり、墓石の購入費用が必要になることもあれば、一方で見知らぬ人の遺骨と一緒に供養して安く抑えることも可能です。

ここでは、代表的な3つの埋葬方法の相場について解説します。

単独墓の相場

単独墓は、見かけは普通のお墓と同じ形をしています。個人や夫婦が納骨するための形式で、墓石を個別に購入して管理や供養を施設に委託する方法です。

親族がお墓にたびたび訪れることが難しく、管理を第三者に依頼したいものの、他の人とは別々のお墓を希望する場合に単独墓を選択するケースが多いです。また、夫婦が生前に話し合って終活として単独墓を選ぶことも多いです。

単独墓は通常のお墓と同様に墓石を購入するため、相場は比較的高めです。永代供養の料金に加えて、墓石と納骨するスペースを購入する費用もかかります。墓石の価格は種類によって大きく変わってきますが、150万円から300万円程度が相場と言われています。

集合墓の相場

寺院にお骨を安置して永代供養を行う形式を集合墓と呼びます。納骨棚と呼ばれるお骨を収めるスペースはロッカーのようなつくりになっており、仏像などが設置されて合祀に対応している場合もあります。基本的に、供養は一通り屋内で執り行うことが可能です。

集合墓は1名だけ納骨できるものから、家族が入れる複数名用のものまで大きさはそれぞれ異なります。したがって、何人分の納骨を予定しているかによって納骨棚のサイズを選ぶ必要があるでしょう。もちろん、それによって支払う費用もさまざまです。

集合墓は一般的に10万円から100万円程度が相場とされています。ただし、供養の頻度や内容によっても変動するため、事前に確認してみることが大切です。また、この他にも1万円程度の管理料がかかることも多いでしょう。

合祀墓の相場

合同墓は他の人と埋葬される方法で、霊園に用意されている仏塔や一般的なお墓に比べると大きいサイズの墓石の下に、他の人と一緒に遺骨が納められることになります。永代供養のお墓と聞くと、合同墓をイメージする人も多いでしょう。

合祀墓のお墓参りも普通のお墓と同様に、供花をしたり手を合わせたりするための場所が用意されています。不特定多数の方の遺骨と同じ空間に安置されて供養を行うことになるので、そういった形式に抵抗感を覚えない方には価格も安価でおすすめの方式です。

墓石を用意することなく埋葬できるため、3種類の永代供養の中ではもっとも安くなります。施設によって相場に変動はあるものの、概ね10万円程度が相場となります。

施設による永代供養の相場

永代供養を受け付けてくれる代表的な施設は、お寺と霊園になるでしょう。お寺にはそれぞれの宗派があるため、特定の宗派にこだわる場合は対応しているお寺を選ぶと確実です。一方、霊園は基本的にどんな人でも受け入れているため、無宗教を貫きたいという人は霊園を選ぶと良いでしょう。

それぞれ納骨方法や相場も変わってきますので、順番に紹介します。

お寺の相場

お寺で可能な供養は4種類あるため、相場も10万円から150万円程度と非常に幅広いです。個別のお墓を建設する単独墓、複数人でひとつのお墓を使用する集合墓、見ず知らずの人と混ざった形で遺骨を納める合同墓、お寺の中にある専用のスペースを利用する納骨堂の4つのタイプがありますが、それぞれ料金が異なります。

また、納骨堂はさらに3つの種類に分けられます。ロッカーのようなスペースに遺骨を安置するロッカー式が10万円~30万円程度、位牌や仏壇などが納骨スペースの上部に置かれる仏壇式が30万円から100万円程度、ICカードなどを使って機械的に遺骨を運ぶ自動搬送式が50万円から100万円程度の相場となります。

霊園の相場

無宗教でも、公営霊園のような地方自治体が主体となって運営している霊園は永代供養ができることも多いです。また、民間でも受け入れ可能な霊園は多々あります。無宗教の場合、読経を行う僧侶の宗派によって供養の方法が変わるのが特徴です。

形式は合祀や納骨堂、単独墓などの方法に分かれており、費用は地価によっても大きく変わってきます。たとえば東京都、特に23区内であれば土地にかかる費用が高額になるため、永代供養の費用も必然的に高くなる傾向にあります。

地域別の永代供養の相場

全国各地で土地代が大幅に異なるため、おのずと永代供養の価格にも反映されることが多いです。駅から徒歩圏内であるなど、中心地に近ければ近いほど高額になることが多く、バスなどを使わないとたどり着けないような場所は比較的値段が抑えられている傾向にあります。

代表例として、東京と大阪の相場について解説していきます。

東京の相場

東京都内の相場は、5万円から70万円程度です。主要駅に近いなどの場合は高くなる傾向にあり、立地によってかなりの幅が見られます。さまざまなお寺などが永代供養を受け入れているため、希望の条件に近い施設を探してみると良いでしょう。

大阪の相場

大阪府内の相場も東京同様に5万円から70万円程度ですが、一部100万円近いものも見受けられます。合祀墓から単独墓まで多様な施設を選ぶことができるので、予算に合わせて希望に沿った施設を見つけることができるでしょう。

宗派別の永代供養

国内には多様な宗派があり、考え方も実にさまざまです。特定の宗派の供養を希望する場合は、必ず適したお寺を選ぶように注意しましょう。また、相場も宗派によって多少変わってくることがあるので、事前によく確認することが大切です。

代表的な4つの宗派の考え方や費用の相場について紹介しますので、ぜひお寺を選ぶ際の参考にしてみてください。

【浄土真宗】永代供養の考え方と相場

浄土真宗は供養に対して独自の考え方があります。まず、故人は亡くなってすぐに成仏するとされているため、追善供養は不要とされています。生前にすでに救済されているため、生者があらためて極楽浄土に行けるよう取り計らう必要はないという教えのためです。

また、お経はこの世に生きる人のためのものと考え、故人を供養する目的で唱えることはありません。したがって、浄土真宗の教えでは供養や読経が故人のために行われるものではなく、厳密には「故人を長い年月にわたって供養する」という必要性がないので、そもそも永代供養をするという概念自体がないということになります。

【浄土宗】永代供養の考え方と相場

鎌倉時代から続く日本仏教のひとつが浄土宗です。穏やかな日々を生きながら「南無阿弥陀仏」を唱えることで、死後は極楽浄土に導かれるという考え方を持っています。生前に念仏を唱えることで極楽浄土に渡れるので、故人の成仏を祈る追善供養は不要とされます。

そのためお盆など季節的な法要は本来必須ではありませんが、法要を執り行うことは可能なことから、永代供養を扱っている寺院も多いです。費用は10万円から150万円程度まで幅があります。

【曹洞宗】永代供養の考え方と相場

お釈迦様の教えに基づいて精進するのが、曹洞宗の基本的な理念です。鎌倉時代に道元が開いた宗派とされていて、他者に思いやりの心を持ち、自己中心的な行動をあらためるなどして精進すべきと教えられています。雑念を払うことを目的とした坐禅の修行があるのも、曹洞宗の特徴のひとつです。

費用は選ぶ埋葬の方法にもよりますが、安価なものでは3万円に始まり、個別に墓石を用意するなどの場合は100万円程度になることもあります。

【臨済宗】永代供養の考え方と相場

臨済宗は中国で臨済義玄を宗祖として開かれ、明庵栄西が日本にもたらした宗派です。釈迦牟尼仏を本尊としており、読経の際は「南無釈迦牟尼仏」という念仏を唱えます。悟りを得ることが修行の目的であり、坐禅が非常に重要とされています。

費用は平均的に10万円から50万円程度になるケースが多いものの、中には150万円にのぼることもあります。方式次第でかなり変わってくるため、予算と故人の希望に合わせて選ぶのがおすすめです。

お位牌永代供養の相場

位牌の永代供養が執り行われる期間は、10年超から30年超まで選ぶ寺院によって随分と幅がありますが、どの場合でも半永久的に管理が保証されるというわけではありません

費用は契約時に条件等を確認し、所定の金額を納めるのが一般的です。位牌ひとつあたり10万円から50万円程度が相場ですが、何年間の契約となるのか、どの場所に安置してほしいのか、どういった方式で年に何回供養を行うのかなどによって変動するため、詳細についてはお願いする寺院に確認が必要です。

引き取り先がないまま所定の期間が経過した場合、魂抜きとも言われる仏様の魂を抜くための閉眼供養(へいげんくよう)を行ってから、お焚き上げで位牌を燃やすことになります。

永代供養の費用の内訳はどうなっている?

永代供養の費用は、さらに細分化された複数の費用で構成されています。必ず支払わなければならないものもあれば、施設によっては設定されていない項目もあるでしょう。

墓石の代金や永代供養料だけを支払えば良いと考えていると、意外と高額になって驚いてしまうケースもあるので、事前に内訳を知って金額を想定しておくと安心です。

永代供養料

遺骨を預けた施設が、管理や供養を永代にわたって担うための費用を永代供養料と呼びます。これは合祀の場合も必須となる料金です。

相場はかなりの幅が見られ、どの永代供養を選択したかによっても料金は大きく異なりますが、一般的には10万円から100万円ほどの間に収まるとされています。金額の詳細や確認が必要な事柄については、納骨を検討している施設にあらかじめ問い合わせて、疑問をしっかりと解決しておくことが大切です。

供養料

供養料はお布施とも同義で、墓地に納骨するとき、読経してもらうお寺の僧侶に謝礼として包むお金のことをいいます。永代供養だとしても、一般的には供養料として永代供養料とは別に一定の金額を包むとされています。

納骨法要の際の供養料の相場は、単独墓や合祀墓などの種類にかかわらず、30,000円から50,000円程度が多いようです。

墓碑銘や墓誌刻字料

納骨する施設によっては、墓碑銘や墓誌刻字料が設定されているケースも見受けられます。ただし、最初から永代供養料とセットになっていることもあるため、納骨を考えている寺院などの規定がどのようになっているか事前に確認することが大切です。

墓碑銘は3万円程度、墓誌刻字料は2万円から5万円が多いようですが、状況によりばらつきがあります。

管理費

永代供養料と重複の請求をしないために、永代供養は基本的に管理費を徴収しません。ただし、一部のケースで維持費がかかる場合もあります。経年劣化による納骨先の施設の補修などを行う際に、修繕費という形で管理費を負担するケースです。

あらかじめ初期費用に含まれて徴収されることもあれば、明確に管理費が規定されていることもあります。

永代使用料

お墓の区画の使用権を得るために支払う費用のことを永代使用料といいます。母体となる施設によってもさまざまですが、全国的な平均額は60万円程度と言われています。初めてお墓を建てたり永代供養をしたりする際は、必須となる費用です。

関東においては20万円から200万円程度と落差が大きいですが、設備や地価などが影響していると考えられます。

永代供養について、どの点をよく考えるべきか?

永代供養にはメリットもデメリットもあるため、どちらも知った上で申し込むかどうかを検討すると良いでしょう。管理の心配がなくなるという点では安心できる方法ですが、安置の期間が決まっているため、永久にお墓に骨壷を安置しておきたい場合などには向きません。

ここでは永代供養のメリットやさまざまな知識を解説します。

永代供養と永代使用の違い

「永代供養」と「永代使用」は似た言葉ですが、意味合いは異なります。「永代供養」遺骨を寺院や霊園などに納めて、管理と供養を家族の代わりに行ってもらうことをいいます。「長い年月」という意味がある「永代」は、永久にというわけではなく、一定期間で合祀されるケースが多いです。

一方、「永代使用」とは普通のお墓を半永久的に管理することを指しています。永代使用料をお墓の区画を貸与する寺院や霊園に納めることで、お墓を管理することが可能になります。

両者とも一度遺骨を預けてしまうと遺族のもとに返還を願い出ることはできません。また、土地の使用権を転売することは許されていないということも合わせて覚えておくと良いでしょう。

永代供養のメリット

通常のお墓は、墓石を購入する代金や土地の使用量を合わせると多額の費用を用意しなければなりません。また、管理料も毎年別途徴収されます。その点、永代供養は負担が一度きりのことが多いので、親族が金銭的な悩みを抱えなくて良いというメリットが考えられます。

また、お墓を受け継ぐ親族がお墓の管理に縛られたり、代々後継者に悩んだりする必要がなくなる点もメリットとして挙げられるでしょう。さらに、生前に資産の中から費用を拠出するため、相続税の節税にもつながります。

永代供養のデメリット

「永代」という言葉の意味は、「永久に遺骨を安置できる」というわけではありません。明確な期限が設定されている場合が多く、ほとんどのケースではその期間を過ぎると合祀されます。

33回忌を期限としている施設が多いものの、各施設によって規定は異なり、11回忌など非常に短いこと場合もあります。また、寺院や霊園そのものも必ずしも永久に続いていくとは限りません。さらに、自分の宗派に合わせた寺院を選ぶのに難航する可能性もあります。

永代供養がおすすめの人

前述のメリットやデメリットから、親族にお墓のことで悩ませたくないと感じている方や、お墓が遠方にあるため定期的なお墓参りが難しい方には永代供養がおすすめです。また、お墓を管理してくれる子孫や親族が不在の場合も、永代供養なら無縁仏を避けられるため検討してみるのも良いでしょう。

すでに葬儀を済ませているものの、納骨を迷ったまま遺骨を自宅に安置している場合も永代供養がおすすめです。各家庭に多種多様なケースがあるので、事情に合わせた埋葬を選択しましょう。

管理がいらない供養方法は他にもある

お墓を管理せずに供養できる方法としては、散骨手元供養なども考えられます。散骨は海や山などに粉末化した遺骨を撒くことで、散骨を規定する法律はないものの、違法とはされていないためひとつの供養の形といえます。

また、遺骨をどこかへ預けることはせず、自宅管理する手元供養を行うという方法もあります。たとえば遺骨を分骨して一部だけを自宅に保管する方法や、最初からお墓を建設しない、代々続いてきたお墓をしまうなどといった理由で手元供養が行われます。

手元供養はいつも故人とつながっている実感を持ちたいと感じている人などにとって、故人と縁が続いていることを強く感じられる有効な手段です。金銭面や体力的な事情でお墓を用意せずに供養を行いたい場合にも、手元供養を検討してみると良いでしょう。

まとめ

永代供養はさまざまな種類があり、選択する方法によって費用が大きく異なります。また、お寺や霊園などの施設の違いによって宗派なども変わるため、宗派にこだわりがある場合は注意しましょう。

永代供養の費用は複数の項目で構成されているので、事前に内訳をよく調べておくことが大切です。もしどうしてもお墓を建てたり永代供養を頼んだりすることが難しい場合は、手元供養などの管理が不要の方法をとるという選択肢も考えられます。メリットとデメリットの双方を考慮した上で、永代供養を検討すると良いでしょう。

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