皆さんこんにちは。
「住宅の歴史から考える理想の暮らし」コラムを担当している市川です。
日本の庭空間をテーマに連載中です。
今回は坪庭について、いくつかの事例をご紹介し、そのルールを探りたいと思います。
◆町屋はなぜ細長い?!◆
坪庭の多くは「町屋」という建築様式に多く見ることができます。
そこで町屋のお話しを少ししたいと思います。
町屋は道路に対して間口が狭く、奥行きが長い「うなぎの寝床」のような建築様式を指します。
江戸時代に街道沿いや城下で栄えた商家のものが多く現存しており、
こうした町屋が連続した街並みは美しい景観を保ち、訪れたことがある方も多いと思います。
さて、町屋が何故このように細長いか皆さんはご存知ですか?
当時の京都では道路に面する距離が長いほど税金が高いという 「間口税」
というものがあり、節税対策としてこのような細長い建物ができたという一説があります。
また、市街地では敷地が限られているため、必然的に商家は軒を連ねるように形成されてた
とも言われております。
世界の似た事例として、水運の街として知られるアムステルダムでは運河の接道距離により、
同様に税金が高くなるため、狭い間口の中で競うように美しい景観が立ち並んでいます。
公共空間である「道」に面するということは世界共通で価値あることなのかもしれません。
◆坪庭の効用◆
坪庭は町屋の中程の小さな庭スペースを指し、縁側や廊下で囲われています。
夏の暑さが厳しい時期はヒンヤリとした縁側の感触や、
サラッとした涼しい風が通り抜ける心地よさ、暗い室内とは対照的に光に照らされた緑をみる時、
自分と庭が一体となっているような安心感を体感することがきます。
このような中庭があることにより限られた条件の中でも
通風や採光といった自然の要素を室内に取り込み快適な居住環境を実現できるのです。
また、小さな面積の町家で坪庭が採用されることもあります。
こちらの場合は廊下や縁側というもので囲われていませんが、
やはり坪庭に面した居室には光や風といった自然の要素を取り込むことができます。
日々の生活の中に自然を取り込み、
四季の移りかわりを楽しむ日本人の知恵は素晴らしいですね。
さて、今回のコラムは如何でしたでしょうか?
次回は「日本の路地裏空間あれこれ」をお話したいと思います。
それではまた次回、お会いしましょう。
≪理想の暮らしを探すコミュニティサイト≫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆POLUS【らしく】| 自分らしくを見つける・暮らしのコミュニティサイト
投稿プレゼントキャンペーン実施中 ⇒http://www.rashik.jp/present/
◆埼玉・千葉で開催する教室・セミナー・カルチャー情報
暮らしステキセミナー&カルチャー⇒http://www.rashik.jp/kurashiSuteki/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・