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世界に誇る日本の庭園文化~枯山水の今昔②~

皆さんこんにちは。

「住宅の歴史から考える理想の暮らし」コラムを担当している市川です。

前回より「世界に誇る日本の庭園文化」をテーマに連載しています。

(前回のコラムはこちら>>~世界に誇る日本の庭園文化~枯山水の今昔①~)

前回、代表的な枯山水「龍安寺石庭」をご紹介しましたが、

今回は、モダンデザインとも言える「現代の枯山水」をご紹介したいと思います。

 

◆「永遠のモダン」を目指した枯山水◆

枯山水というと室町時代というイメージをもたれる方もいると思いますが、

昭和初期につくられたものもあります。

東福寺方丈庭園です。

P1070185.JPG

作者は「重森三玲」という造園家で、このほかにも京都市内でいくつか見学できます。

重森三玲は枯山水に市松模様や、巨石を採りいれた作庭家で、

ここでは建物を囲うように4つの異なる表情の庭がつくられており、写真は北側にあるお庭です。

市松模様に並べられた正方形の石材と余白のスペースを埋める苔の緑が美しいですね。

伝統的な形を用いながらも、秩序立てられた石の中に自然(苔)を配置することことで、

人の手が加えらることにより引き立つ自然の美しさを感じることができます。

 

◆遺跡のような枯山水◆

もう一つ重森三玲のお庭で私がお勧めしたいのは、東福寺の近くにある光明院です。

少し住宅地に入り込んでいるせいか、混雑も少なく静かな時間を過ごすことができます。

P1070284.JPG

白砂と苔で構成されたなだらかな起伏の中に石が立てられるように配置され、

庭の外縁をツツジやサツキが雲のように囲います。

目線の先が囲われたこの庭では、石や苔といった庭のそのものよりも、

その時、庭に流れる空気感、つまり音や香りといった視覚以外の要素を強く感じます。

何千年も昔からあるような遺跡を前にしたような感覚です。

重森三玲は枯山水を芸術として表現し、時代を超えても新鮮である庭を追及した造園家でした。

P1070298.JPG

 

さて、今回のコラムは如何でしたでしょうか?

次回は「世界に誇る日本の空間~回遊式庭園~」をお話したいと思います。

それではまた次回、お会いしましょう。

 

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コメント (2)

横田久美:

枯山水にはそれぞれの風情や趣があり、心落ち着く場所だと思います。日本の庭園文化を誇らしく思います。

市川:

横田さんへ
コメントありがとうございます。私も心落ち着く場所だと思います。コメント頂いたように日本人のもつ自然観というのは世界でも類を見ないものです。子供達にも伝えていきたい文化ですね。お住まいの近所で枯山水を探すのもお勧めです。お寺の裏庭や神社に荒れた枯山水を見かけることがありますが、作庭された当初の姿を思い浮かべることで、気持ちやすらぐ一時を過ごすことができます。

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