世界に誇る日本の庭園文化~枯山水の今昔①~
皆さんこんにちは。
「住宅の歴史から考える理想の暮らし」コラムを担当している市川です。
今回より、「世界に誇る日本の庭園文化」をテーマに連載していきたいと思います。
庭のある住まいに憧れる方は多いと思いますが、
何故日本人は庭に惹かれるのか?そのルーツを探っていきたいと思います。
皆さんに馴染みのある日本庭園から珍しいお庭まで、私のお勧めのお庭を紹介していきます。
◆枯山水の代名詞「龍安寺石庭」◆
「日本のお庭」というと枯山水をイメージされる方は多いのではないでしょうか。
枯山水は、水を使わずに白砂や石、苔といった限定された要素だけで、
水の流れや水辺の風景を表現した庭です。 砂上に描かれた波紋が繊細で印象的ですね。
枯山水の発祥は奈良時代と伝えられ室町時代に禅宗寺院の多くで作庭されるようになります。
中でも京都龍安寺の石庭は修学旅行で見学されている方は多いと思います。
石は15個あるのに、どこから見ても14個しか見えないという庭。
修学旅行では友達とドタバタ通過してしまい、あまり記憶にない方も多いのではないでしょうか?
作者や作庭年代などの庭の学説的なことは諸説あるようなので割愛させて頂きますが、
世界から注目され、代表的な日本の庭となった庭は、訪れる人を魅了する何かがありそうです。
実はこの15個の石「15が欠けて14」ということに意味があるのです。
東洋思想では、満月(完全)の時が旧暦の8月15日夜(十五夜)であることから
「15」という数字を「完全」という意味で捉えていました。
古来より日本には「物事は完成と同時に崩壊する」という思想があり、
建造物などをわざと不完全にしておくことがあります。
未完成の美学・・・
サグラダファミリアを設計したガウディに通じるものもあるかもしれませんね。
枯山水を前に座禅を組むと、庭は創造することを要求してきます。
その時間は庭と一体となったような感覚になります。
きっと、人によって心に描く水景は異なるのでしょう。
心で見る日本の庭は世界からも注目され、時代を超えて人々を魅了し続けています。
さて、今回のコラムは如何でしたでしょうか?
次回は「世界に誇る日本の庭園文化~枯山水の今昔②~」をお話したいと思います。
それではまた次回、お会いしましょう。
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