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2011年01月10日

日本のものづくり「東北 山形・秋田」

あけましておめでとうございます。

 

本年もよろしくお願いします。

 

皆様にとって良い年であります様、お祈りいたします。

 

さて、新年一回目は東北、山形と秋田のものづくりメーカーをご紹介します。

 

山形と言えば、天童市にある天童木工!

 

知っている方も多いと思いますが、

 

柳宗理氏のデザイン、バタフライスツールを作っている企業です! 

 

 

成型合板の技術としては日本一の技術を持っている企業です。

 

歴史的には1940年創業、天童町、他10ヶ村の大工、建具、指物の業者が集まり、

 

天童木工建具協同組合を結成しました。

 

当初、製品は弾薬箱など軍需品などを製作、GI型飛行機の木製おとり機を製作、

 

戦後、手持ちの材料で戸棚、飯台、流し台などの製作を開始し、

 

1947年頃から高周波発生装置を導入し成型合板の家具を本格的に生産し始めます。

 

1950年代、その技術を生かし、丹下健三氏設計の愛媛県民会館の客席いすや、

 

静岡体育館にこちらも客席いすを3000台納品するなど

 

成型合板性の椅子のポテンシャルを高めて行きました。

 

当時柳宗理を初め多くの建築家が天童木工にて椅子を製作しています。

 

剣持勇、水之江忠臣、豊口克平、長大作などなどが天童木工より椅子を出しています。

 

下記の椅子達です。

 

 

今でこそ見慣れている成型合板椅子ですが、

 

強度的には無垢の木を削りだしてつくるより

 

スライスした木を縦と横に貼り合わせる事によりかなり強度がでます。

 

また、その名の通り成型しますので3次元のフォルムをつくる事が可能ですので

 

より人体にそったフォルムを実現出来るので

 

坐り心地のよい椅子を製作する事が可能になります。

 

また、天童木工ほかの山形の企業が何社か集まり面白いプレジェクトを行っています。

 

それは、奥山清行氏が代表を務める、山形カロッツェリアプロジェクトです。

 

山形県の「ものづくり」の長い歴史の中で培われた職人達の高度な技術。

 

その技術力を生かした、ものづくりによる地場産業の再生を図る事を目的に結成されました。

 

木工製品にとどまらず、照明、鋳物、ラグ等をデザインし、

 

海外の顧客を獲得する為に海外展示会にも出展をしてます。

 

詳細は下記URLで!!

http://mono-yamagata.jp/project-yamagata/proj-01caro.html

 

その中で興味を惹いたのが、オリエンタルカーペットさん!

 

なんと戦艦「大和」「武蔵」の長官室、長官寝室等の段通を製作してます。

 

すごいと思いました!宇宙戦艦ヤマトを製作の際も・・・

 

などなど、是非ものづくりに興味のある方は上のサイトをご覧になって下さい。

 

山形でもう一社ご紹介させて下さい!

 

ここは、知る人ぞ知るメーカーです!

 

業界の人なら知っている人が多いでしょうが一般の方はまず知らないと思います。

 

ここは表舞台にでないで黒子に徹するというすばらしい企業です。

 

実はここは名だたるメーカーの椅子、ソファなどを製作しています。

 

その会社の名前は朝日相扶製作所です!

http://www.asahi-sofu.co.jp/

 

ここではメーカー名は上げられませんが日本のトップメーカーの何社かになります。

 

また、最近ではなんと!海外よりその技術が認められ輸出も初めてます!

 

それはなんと!(しつこいですが・・・)デンマークのOne Collectin社で

 

フィン・ユールの椅子の製作もはじめてます。

 

日本の技術が北欧のデンマークに認められたんです!

 

すごい事です!

 

椅子に関してはまだまだ未熟だ思っていた僕にしてみれば驚くべき事です!

 

日本の技術はすばらしいですね!

 

日本の心の奥ゆかしさがこのメーカーには潜んでおり、

 

こういうメーカーがフォーカスされるよう、僕も皆さんにお伝えして行こうと思います。

 

それでは、今回最後にもう一社、ご紹介したいのがこちら、秋田の秋田木工!

 

こちらは前者とは違う技術で日本一だと思います。

 

その技術は曲げ木の技術です!

 

秋田には曲げワッパと言う物がありますがそこから来ているのかな??

 

前者と違うのは前者は成型、薄いベニヤを張り合わせ成型して形にしますが、

 

こちらは一本の木を蒸して曲げて形にする技術です。

 

19世紀、ドイツのミヒャエル・トーネットにより開発された技術で、

 

この技術により椅子が量産出来る様になったと言われています。

 

トーネットの椅子と検索していただければ色々とネットででてきますので

 

一度ご覧になって見て下さい。

 

最近では無印良品からも出ています。

 

こんな椅子達です。

  

何処かしらでご覧になったときはありませんか?

 

クラシックでベーシックなスタイルですね。

 

カフェとかでご覧になったときがあるのではないでしょうか?

 

では、どんな形で製作しているのかご紹介します。

 

まずは木取り、曲げ木に適した材料としてはナラ材やブナ材を使用します。

 

それを自然乾燥します。

 

 

次に乾燥した木を蒸し釜で蒸した後、

 

金具で固定しながら手作業で曲げて行きます。

 

 

この作業は木を蒸し釜から出してから、約5分以内で終わらせなければなりません。

 

また、木の目や特性を考慮して曲げて行かなければならないので

 

高度な技術と経験が必要になります。

 

 

そして、わずかな狂いや小さなキズを検査しながら仕上げて行きます。

 

曲線を描く部材は、熟練した職人が南京カンナという特殊な道具を使い、

 

美しい滑らかなカーブへと仕上ていきます。

 

最後にパーツをアセンブリーし塗装をして製品に仕上ていきます。

 

いかがですか?

 

みなれた家具がこういう風につくられていく行程を知る事は面白くないですか?

 

これによりまた、日本の技術と家具に興味を持っていただければ幸いです!

 

それでは、重ね重ねになりますが本年もよろしくお願いします。

 

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2011年01月28日

日本のものづくり 『桐』

こんにちは!皆さんお元気ですか?当方は、正月開けてから体調を崩しております。

流行病が横行していますので、皆さんもお体ご自愛下さい。

 

さて、今回の日本ものづくりは桐をテーマにお話したいと思います。

日本の古い文化の婚礼ダンスや箪笥と言われるもののお話です。

 

まずは桐について少しお話させていただきます。

桐材の利用は、弥生時代(約2000年前)に始まるとされ、登呂の遺跡からは小琴が

発掘されています。

桐材は日本の木材の中で最も軽く、優美で、防湿性、耐火性があり、腐りにくく、

音響効果を高めるなど、 他の素材に見られない特性を多く持っています。

このため、古くから使用が始まり、例えば上代の御神楽に用いられた和琴は

我が国固有の楽器で、 仲哀天皇が熊襲征伐の際(西暦190年代)に

奏されたと伝えられています。

その他、伎楽面、雅楽面など、欽明天皇から推古天皇(西暦550~610年)に、

中国から直接、または朝鮮を経由して日本に伝えられ、

その頃から日本でもつくられる様になったことが「日本書紀」に記されています。

このように桐材は

上代から神社、寺院、宮廷の儀式に用いられ歌舞用器具にあてられ、

20世紀の今日に及ぶもので、桐が皇室の紋章になっていることも、

中国で瑞祥の木といわれる所以でもあります。

 
  
鎌倉時代になると、武家の鎧櫃や刀剣箱として、

貴族、富裕階層の高級な調度品に用いられました。

しかしそのころはまだ庶民の使用する域には至りませんでした。

一般大衆の中ではじめて桐が使われ始めたのは

徳川時代、長持ち、飯びつ、水桶などの生活必需品として欠くことのできないものとなり、

またその頃からようやく下駄がつくられる様になりました。

その後文化が進むにつれて桐材の使途は庶民の間で急速に広げられ、

第二次世界大戦前までは桐の全消費量の約70%が下駄に向けられていました。

桐の特性として、少し前記しましたが、

まず、防湿性、湿気や水分を遮断する力が強いので

衣類や貴重品を保存する収納家具には必須の適材です。

このため衣装ケースとして婚礼ダンスには多く使用されています。

耐火性、桐が発火する温度は400度位といわれています。

添付しました写真の様に表面は炭化していますが、

内部は本来の色にとどまっています。 燃えていないということです。

続いて軽さ、水の比重を1とすると桐は0.3、国産材の中で最も軽い木材です。

細胞の膜壁が薄く、なかの空気層が大きいので柔らかく、

持ち運びや取り扱いに便利になります。 狂いや割れが少ない。

木材の収縮率がたいへん小さいので、加工しやすく、

はじめから精密につくることができます。

箪笥の引き出しを一つ押すと、その他の引き出しが空気圧で前に出てきたりします。

職人の丁寧な仕事と木材の特質性が相まってできる仕事です。

前記しました細胞の膜壁が薄いこと、空気層が大きいこと、

などにより音の響きがよくなり、楽器にも適しています。

防虫、防腐食効果。

桐には虫を寄せ付けない成分(パウロニン、セサミン等)が含まれています。

また多量のタンニンが含まれており、これにより、

防虫、某腐食効果に優れているといわれています。

このような特質性を持った桐は、日本の生活文化の中にとけ込んで行きました。

 

余談になりますが、なぜ嫁に行く時に桐の箪笥を持たせるかというと、

もちろん上記の特質性がありますが、

桐は成長が早いため、女の子が生まれると桐を植え、

結婚する時にその桐で箪笥をつくり嫁入り道具にするという風習がありました。

桐の原産地は中国とされています。

日本では北海道南部以南において植栽され、

福島の会津、岩手県の南部が有名です。

 

こんな特性を持った桐ですが、

実際に桐の箪笥を作っている有名な産地をご紹介します。

もちろん会津の三島町でも作っていますが、有名なのは新潟の加茂ですね!

日本の桐たんすの70%を生産している産地になります。

歴史的には、加茂で指物師により箪笥がつくられるようになったのは、

220年ほど前の天明年間といわれています。

丸屋小右エ門が大工のかたわら杉材でつくり始めたと伝えられています。

この加茂の地は三方を緑の山にかこまれ、

その一方の県立自然公園の粟ヶ岳から流れ出る加茂川が

市街を縦貫して、信濃川に注ぎ、河船の往来も盛んで、

山から切り出す材木の集散地として栄え、

加茂市の総面積の7割が山間地帯であることから、

古くから天然桐が豊富に存在し入手することができる土壌にありました。

こんな環境から加茂市の桐箪笥が発展して行ったと思います。

現在では通商産業省から「伝統工芸品」の指定を受けている産地になります。

現在でも下記の様な伝統的な家具を生産しています。

実際のこれらの家具達が

現代の生活様式にマッチしているかといわれれば、?となりますが、

この箪笥の技術と素材の良さを生かしたデザインの物が必要だと思います。

伝統工芸の技術は残さなければならないでしょうし、

かといって使わない物をつくってもしょうがないですし、難しいところですね!

とはいうものの加茂の皆さんも面白い取り組みを始めています。

GIBAというデザインユニットとコラボして面白い取り組みを始めています。

こんな家具を製作しています。

また、今年のフランスの展示会(メゾンエオブジェ)に出展をし、発信します。

詳細は下記URLを参考にして下さい。
http://www.paulownia-interiors.com/

前記しましたが現在、伝統工芸をどう伝承して行くかが問題になっていると思います。

伝統工芸という名の下に胡座を欠いている人も居れば、

必死に技術を伝承し現代の生活に合った物を造り上げようとして活動している人、

色々な考えを持っている企業、職人がいます。

日本は物づくりの国ですので、この技術をのこし、

現代にあった物を製作しなければならないと感じます。

 できれば、私もそのお手伝いができればと考えています。

さて、灯台もと暗しで地元越谷のお隣の春日部市も桐の箪笥では有名な産地です。

歴史は江戸時代、日光東照宮をつくる為に集まった職人が、

日光街道の宿場町である春日部に住みつき、

周辺で採れるきりの木を材料として

指物や小物をつくり始めたのが始まりと伝えられています。

最近ではかなり少なくなりましたが、

まだまだ地元で生産し続けている職人さん達がおりますので

機会があればネットなので検索してみて下さい!

地産地消ではないですが地元ないし地元近辺で

何がつくられているか調べてみるのも面白いと思います。
春日部参考URL(http://www.kasukabe-tokusan.jp/index.html)

余談になりますが大塚家具さんも元は春日部の桐箪笥屋さんでした!!
参考URL (http://www.idc-otsuka.co.jp/extra/japan/idc/index.html

それでは今回はこれくらいで、今回の桐の話はいかがだったでしょうか?

また、地元の物づくりも調べてみて下さい!

それでは、また!

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